和室は不人気?洋室変更術
「和室のない部屋を探しています。」
最近、賃貸の仲介をしているとよく聞く条件の一つです。
特に若い入居者に多い特徴です。
それではなぜ和室は人気がないのでしょうか。
その原因として次の理由が挙げられます。
・埃やゴミを吸いダニやシラミを発生しやすい
・畳以外の木質部が日焼けや傷、汚れが目立つ
・古びた和室は薄暗く感じてしまい、気が滅入ってしまう
・寒いイメージがある
・家具配置に困ってしまう(現在はベットが主流の為)
確かに畳はマメに掃除をしなければいけないイメージがあります。
今の若い世代は男女共に会社に勤めており、夜遅く帰ってくるような状況の中、
マメに掃除をしなければならないということを敬遠するでしょう。
また、入居前は完璧にリフォームをしてる部屋が多くあります。
それらと比べると畳を交換しただけの部屋ではほぼ勝ち目はありません。
部屋が古く見えると寒い部屋だと感じてしまうというのです。
さらに、今の若い入居者はベットで就寝します。
つまり、和室である必要がないのです。
では、和室があるお部屋は今後どのようにしたらよいでしょうか。
和室を洋室にリフォームする事になりますが、多大な費用がかかってしまいます。
しかし、何かしらかの手を加えないとこのままでは空室のままです。
そこで、なるべく費用をかけないリフォームを考えていきます。
①和室を完璧に洋室にした場合
畳を撤去してフローリング材を置くだけ、という工事ではありません。
障子や襖(ふすま)を洋室用に変更しなければなりませんし、重要なのは床にある根太と言われる下地の部分です。
畳の場合、強度があるため、根太があまりなくても床を支えられるのですが、
フローリングに変えようとすると下地の補強が必要となります。
また一階部分だと断熱材が入っていないケースもあり、フローリングに変更の際は入れることが望ましいです。
6畳の和室を洋室に変更する場合は20万~30万円程かかることになります。
②和モダンの部屋にする。
ただの和室では古びた部屋になってしまいますが、そこに現代のモダンテイストを融合する事で和モダンというジャンルになります。
畳はそのままにして、白木の柱、敷居、鴨居、廻り縁などを濃い色のペンキ(黒色がオススメ)で塗ります。
そしてクロスは明るい白やアジアンテイスト寄りにするならば民芸調のクロスにします。
そうする事で和モダンの部屋が完成します。
モダンテイストが加わる為古めかしさは感じないはずです。
全体的な工事としては7万円くらいでできる工事です。
畳の種類についても従来の畳ではなく、琉球畳やカラー畳、フチなし畳などもあります。
あえて和室を残される選択肢をとったとしても他の物件にはない工夫をすることができます。
高額工事ではないので楽しみながらリフォームしてみて下さい。