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フリーレントという貸し方

フリーレントとは入居してから数か月の間、家賃が無料となる契約形態です。
大体、一ヶ月間フリーレントを付与する物件が多いです。
入居者からは多くなりがちな初期費用が抑えられ、オーナー様には賃料を下げずに入居を促進することがでします。また、賃料を下げて募集をするとすでに入居している他の部屋の住人から賃料を下げて欲しいという要求が出ることにつながりかねません。
フリーレントを用いれば表面上の賃料はそのままで不公平感はあまり無い為、値下げ要求の心配も少なくて済みます。
また、投資物件の場合には利回りが重要となります。
もし、物件を手放そうとした場合にも賃料の分高利回りとなりますので高く売りに出せるというわけです。

デメリットとしてはフリーレント物件の契約では短期で解約されてしまうとかなりの痛手となってしまいます。

そこでフリーレントを設定するときは解約条項を付随します。
解約条項の内容は契約より二年未満で退出した場合は1ヶ月分の家賃を違約金として支払うものとする、という文言を入れます。
そうする事で短期の解約を防ぐ効果もあるのです。


フリーレントのシュミレーション

賃料6万円のワンルームを2年間貸した場合の比較

通常の収入           144万円

フリーレント1ヶ月付けた場合  138万円
家賃を2500円下げた場合     138万円

フリーレントを1ヶ月付けるということは賃料を2500円下げる事と同義なのです。
長い間、入居者がいなかった場合は家賃を下げることも検討しなくてはなりませんが、
この様な方法でも入居者の促進が可能です。

まとめ
メリット
・初期費用が安く抑えられる=入居者が集まりやすく空室率が下がる。
・家賃は下がらないため物件の資産価値は落ちない。
・家賃が下がらないため同じ建物の他の入居者から家賃減額要求が発生しない。

デメリット
・短期で退出されると痛手である。
・解約条項を付けると2年間の退出制限がある。